その感情ですら
貴方には必要無いのでしょう?

でも良いのです。
分からなくても、良いのです。



「ねえ、トレス君」

私が貴方の名前を呼べば、必ず振り返りますね。

「……ナイトロード神父、俺に何か用か」

つまらないのです。
いつも通りの機械じみた回答では。


「愛してるって言ってみて下さい」
「卿の質問の意図は理解不能だ。もう一度入力を」

まあ、機械ですから機械らしい回答しか返ってきませんけれどもね。


「……やっぱり何でもないです」

少しだけ、動揺してくれても良いじゃないですか。

「否定。卿の表情からはまだ、俺に用があると見れる」

結局動揺しているのは、人である私じゃないですか。
とても、悔しいですね。
でも、仕方ありませんから何でもないふりを必死に続けます。

「本当に、何でも無いんですよ」

そうしたら貴方は、それ以上干渉しないのです。

「……了解した」

まだ、附に落ちないようです。
人ならば、訝しむような表情をしていたでしょう。
でも、貴方は機械ですから「ナイトロード神父の、今の発言の意図不明」という処理で、終わってしまうでしょうけれども。


(──仕方ありません)




そう、分からなくても良いのです。
貴方にはまだ、「分からなくて良い」のです。







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トレ←アベな話。
独白にしようか迷って、結局会話にしてみた。
トレスは本当は意味を理解していると良いです。

「ちょっと! トレス君!?」
「アベル、愛している」
「え! いきなり何……うわあっ!」

トレスが積極的だったらこうなりますww
甘いのは苦手です。



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