愛情??



「簡単に言えばよォ……愛情なワケ」
「…………何を言っている、飛段……訳が分からん」
「だぁかぁらァ……オレが欲しい物!」
「何故今更そんな事を……」
「だって、だってよォ…………よく言うじゃねぇか、皆愛情が欲しいって。だからオレも欲しいワケ」
「飛段……こっち来てみろ」

珍しく角都が優しい声で自分を呼ぶので、すっとんでその元へと駆けた。
角都の手がこちらに伸ばされる。反射的に殴られる、と思って眼を瞑った。

「……ハァァァァァ!?」

しかし、飛段があげたのは痛みを訴える声ではなく、素頓狂な奇声であった。

頭に乗っけられた角都の手。それは頭の上で優しく動かされる。
殴られる気配は無かった。だから、何故かむず痒くなり、思わず奇声をあげてしまったのだ。
すぐに角都の手を乱暴に振り払う。

「な、なにすんだよ!撫でんじゃねぇよ!」
「……これが皆望む愛情表現の一つじゃないのか? ……まぁ、お前は違うな」
「こんなのが愛情なのかァ!? 角都に優しく撫でられる位なら殴られた方が………ぐはっ」
「お前は、こっちだったな」

予想外の角都の行動に驚きのあまり、唾を吐き散らしながら怒鳴る飛段の頬を、角都は先ほどまで撫でていた方の手で、今度は殴りつけた。

思いっきり。

「……いってぇなぁ! いきなり殴る事ねぇじゃん!」
「お前に対する愛情は暴力だろう?」

殴られた頬を押えながら自分を見下ろす角都を涙目で見上げると、まだ拳を握り締めている。
もう一度、殴られるのか?いや、止めて欲しい。やっぱり殴って欲しい。

もう、どうでも良くなった。

兎に角、自分は撫でられるのは性に合わないということ。

「…………やっぱ、そう思う?」
「痛みは快感なのだろう?」

角都がマスクの中で笑った。
オレも笑うしかなかった。

殴られた頬がヒリヒリと痛んだが、それは角都の愛情だと思うと、どうしても気持ちよく感じてしまうのだった。

end

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飛段って絶対にMだよね!なss。
私も殴りたi(ry
でも角都以外に殴られたらガチで怒りそう。

/修正09/01/?


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